未経験から20年近く経理職だった、プーコシです
今回は次のような疑問に答えます
・経理のやりがいや魅力は何ですか?
・未経験から経理になるには?
・経理の大変なところ、苦労した点は何ですか?
経理の魅力とやりがい3選
会社のすべての取引を把握する
原則は会社のすべての取引を把握します
企業の規模が大きくなると、担当部分のみになりますが、会社全体を見渡すことができます
内外から専門家として扱われる。しかも資格や年齢の影響を受けにくい
決算書類を作成するのは、経理です小規模企業の場合は税理士さんが作成することもありますが、経理課などを置く会社では経理が決算書類をつくります
その業務は会社の中で「たった一人の存在」であり、経理の責任者になれば「たった一人」と存在であるともいえます
社内でも一目おかれ、経営幹部からも専門知識を認められ「信頼」されたことになります
経理に関する国家資格は、公認会計士や税理士など超難関なものもありますが、社内で経理をすることに資格は必要ありません
経理やお金の知識は、広範囲に使用できる
経理に関する業務は幅広く、会計基準・税法のほかにも金融機関との折衝、給与計算や社会保険手続きを行う場合もあります
常に関連法律や社会の動きに敏感で、とくにお金の面については「家計」も含めて役立ちます
社会を生き抜く作法を業務の中から自然と得られるかもしれません
未経験から経理になるには?
未経験から経理になる人はたくさんいると思います
私も未経験から、経理部に配属されたことがきっかけでした
経理は専門職でもありますが、第一に「おカネ」を扱う仕事です
現金(CASH)を扱わなくても、会社のおカネ(数字)を扱います
数字のの扱いには「信頼」が大切です
経理はすべての取引を記帳して「利益」を算出します
「利益」を算出することは、「お金」を扱っているも同然の「信頼」が必要です
実際に会社の現金や通帳を預ける場合には、「信頼」は最重要です
企業が経理を採用するとき
経理技術も必要ですが、未経験でも「信頼」を重視する場合もあると思います
簿記の知識は「登竜門」である日商簿記3級を勉強しよう
採用前後にかかわらず、簿記の勉強は経理人生を豊かにします
最近は難易度が上がり、日商簿記2級も経理として重要になっています
経理の大変なところ、苦労したところ
「信頼される」を負担に感じますか?
自分が会社から全面的に「信頼」されたら、どうでしょうか?
信頼されることを重たく感じる人もいます
これは良い悪いではなく、向き不向きでもあるので自分に当てはめて想像してみると良いでしょう
【信頼とはこんなこと】
・決算報告の数字など、発表する数字は全て正しいが前提
・現金や通帳を取り扱うことも多くなる(特に中小企業)
・機密事項など、守秘義務を負うこともあります
シビアな期限や繁忙期があります
会社にもよりますが、月次・年次・半期・四半期で決算を行ったり、営業会議や経営会議の資料作成やプレゼンなど、遅らせることができない「期限」がいくつもあります
入力作業が多い場合にも、上司から期限を付けられることが多く、それを守っていくことが信頼を勝ち取ることにもなります
スケジュールが固定されていて、息苦しく感じる方もいるかも知れません
逆に繁忙期も固定している場合が多く、休暇のスケジュールは立てやすいとも言えるでしょう
入社当時や経験が浅いうちは、業務がつまらない
業務に慣れないうちは、会計ソフトへの入力や様々な数字の誤りを発見する作業など、地味な仕事が多いです
近頃ではソフトなどで自動化されているとはいえ、ファイリングなどの手作業もあると思います。クリエイティブな作業と言えないので、やりがいを感じない場面もあるかもしれません
【体験談】経理の魅力と苦労や懸念
実際に感じた経理の魅力
転職を4回しましたが、全て経理職での採用でした
どの会社にも経理はあります
国家資格はなくとも専門家として扱われる
会計基準や税法・会社法、ITまで幅広く関係するでしょう
常に勉強は必要かもしれませんが、国家資格を取得する必要はありません。長い期間のなかで国家資格にチャレンジすることはとても有用です
無資格でも責任ある業務をこなし、「信頼」されれば専門家として扱われることが多いです
実際に感じた経理の苦労や懸念
冷たい人と思われる
経理は業務を正しく、速く行うことが特に大切です
数字の誤りや期日遅れは、大きなペナルティです
集中して作業していたり、発言をミスしないようにしていると「冷たい人」と思われることも多かったです
【実践した冷たい人対策】
・ふだんから合理的な判断だけにこだわらず、生産性がないと感じることにも興味を持つ
・合理性だけが判断基準ではないので、まず相手の意見を聞く心の柔軟性を持つ努力をした
・腹が立ったら6秒間は黙っている(アンガーマネジメント)
・利害関係のない友達やコミュニティも大切にする(少数でも)
・プレッシャーのない状況を作り出して、明るく振る舞える時間を増やしてみる
・時には「明るい人」「冷たくない人」を演じてみる(演技でなくてもよい)
AIの発展によって、経理業務の未来が暗く語られる
そろばんが電卓に手書きの帳票がエクセルや会計ソフトになりました
これからも技術革新に直面するでしょう
経理・会計・税務・労務などの業務は、コンサルの要素が強くなるとも言われております
デザインと経理 人事と経理 ITと経理 営業力と経理
営業と経理 社長と経理 プログラミングと経理 など
〇〇と経理のように新しいカタチを模索して
複数スキルを取得するのも、これからの経理の道かもしれませんね
それでは!