未経験から17年、経理職だったプーコシです
今回は次のような疑問に答えます
・経理や事務職のスキルアップ資格は何ですか?
・経理になったけど、このままで大丈夫?
・経理になりたいけど、未来像がみえない
経理のスキルアップ資格1 日商簿記検定
日商簿記検定は経理・事務職の強い味方
・経理担当にとって簿記検定は、もっとも身近な試験です
・採用時にも転職時にも効果を発揮します
・すでに経理業務についている場合、業務の意味や価値を見出すことができるでしょう
日商簿記検定のレベルと勉強内容は?
簿記1級
経理の中でも希少価値があります。内容は商業簿記・工業簿記・原価計算・会計学など、経営分析まで求められ、難関レベルです
簿記2級
簿記検定の中心的存在ともいえます。商業簿記・工業簿記・原価計算が試験範囲となり、経理担当として転職などにも効果を発揮します
簿記3級
営業職など経理以外のビジネスパーソンにも注目される、現代の「必須知識」ともいえます。商業簿記の基本を身につけ、経理関係書類の処理を学びます
経理のスキルアップ資格2 中小企業診断士
中小企業診断士は「社長の右腕」へ導いてくれる
・経理は税法や会社法、会計原則などに基づいて業務を行います
もう一方で経営方針や予算計画、設備投資などにも重要な役割をもっています
・特に中小企業では、社長を経営面でサポートする人材は希少です
・経理の知識に加えて、中小企業診断士試験を学習することは、相乗効果があります
1次試験の概要
【試験科目は7科目】
・経済学
・財務会計
・企業経営理論
・運営管理
・経営法務
・経営情報システム
・中小企業経営、中小企業政策
【特 徴】 マークシート方式・科目合格制度あり
試験制度について詳しくはコチラ↓
https://pukosi.com/515
・経営を学ぶことで、経営幹部との共通言語をつかって話すこともできます
・中小企業だけではなく、大企業においても昇進の道がひらくかもしれません
経理のスキルアップ資格3 税理士
経理パーソンが一度はあこがれる税理士
税務はどこまでもついてくる
【会社の税金】
・法人税
・消費税
・固定資産税
・所得税(社員の源泉徴収)など
経理としても強くなるし、独立することも可能
経理は会社勤務がほとんどで、フリーの経理はあまりいません
経理関連の独立は税理士が王道といえるでしょう
公認会計士の業務は、主に大企業の監査ですので独立には不向といえます
一方、税理士は個人商店から大企業まで、税務申告は独占業務となっているので独立に適しています
経理や会計の資格では、税理士以外で独立可能な資格は少なく、あこがれの資格です
科目合格制度はあるが、根気が必要な試験です
・試験科目は大きく「会計科目」と「税法」科目にわかれています
・必須科目を含め、計5科目に合格する必要があります
・科目合格制度があり、一度合格すると一生モノです
・競争試験(相対試験)で相当な勉強量が必要となり、計画性を持って受験する必要があります
近年は、格安講座も増えましたが、学習費用も考慮するとやはり難関試験です
経理のスキルアップ資格4 社会保険労務士
経理担当にも重要な社会保険労務士
中小企業においても重要な労務管理
どの会社にも経理はあります
同様に労務管理も必須です
会社は労働者の健康やモチベーション等を無視できません
中小企業では、総務経理が一体となっている場合があります
給与計算等も一体的に経理が行うことがあります
ここで課題が生まれます
・経理は会社の利益を考えます
・労務管理は従業員のことを考えます
反対の立場で考えることが必要です
日本社会では中小企業の比率が圧倒的に多いです
会社の中で、「経理と労務管理」は切っても切れない関係にあるといえます
社会保険労務士の試験内容は、経理業務に深みを与えてくれます
経理のスキルアップ資格5 ITパスポートなど
経理においてもITスキルは必須
近年、経理の世界では、そろばんが電卓に手書きの帳票がエクセルや会計ソフトになりました
これからも技術革新に直面します
経理の業務は仕訳入力作業やチェック作業、振込業務、経営分析などITやAIと相性が良いです
経理として技術を使いこなすことは、必須となりつつあります
「ITパスポート」にかぎらず、Webやシステム・ソフトに関する知識はより重要になるでしょう
経理のスキルアップ資格6 TOEIC・BATICなど
英語を使わない経理もたくさんありますが、これから転職・就職など気にしている方はTOEICなどの英語力だけでなく「英文経理」について勉強するのもひとつです
英文における簿記の検定がBATICです
英語の必要性は企業によって多様です
会話が必要な場合もあれば読み書きのみOKの場合もあるでしょう
状況に合わせて対応しましょう
経理のスキルアップまとめ
国家資格はなくとも社内で専門家として扱われる
しかし経理の未来像は、複合的なスキルで開かれると思っています
国家資格がなくとも経理業務は行なえますが、長い職業人生で国家資格等にチャレンジすることはとても有用です
・簿記検定 ⇒ 経理としての技術向上
・中小企業診断士 ⇒ 中小企業で経営幹部に、大企業で昇進をめざす
・税理士 ⇒ 経理のあこがれ資格、独立も可能
・社会保険労務士 ⇒ 特に中小企業では、経理と労務は関係性が深い
・ITと英語 ⇒ 経理の基礎体力として、必要に応じて習得しよう
・経理は主として、知識やPC等を使う仕事です
・時代の変化に対応できるよう、情報収集や知識向上が必要となるでしょう
・時にはキャリエチェンジさえ狙えるような準備が、必要かもしれませんね
それでは!