2018中小企業診断士試験

【体験談】ここから始まった。中小企業診断士受験(2科目受験2科目合格)

こんにちは! 経理歴17年のプーコシです

中小企業診断士受験の体験記です

「いろいろな前評判や暑さ、勉強できない自分に翻弄されたけど、当日に諦めなくてよかった」

これは2018年の1次試験発表日のツイートです

不安とうれしさが混じった本音が出ています

【この記事でわかること】

・中小企業診断士はどんな資格?

・中小企業診断士試験の概要

・2科目受験2科目合格の体験談

・試験会場で気をつけること

・独学で科目合格した勉強法

中小企業診断士って何? 大企業と関係ないの?

中小企業診断士の有資格者

もしかしたら身近にいますか?

20年の会社員生活で3〜4名くらいに出会いました

・技術系の会社員     ・会計事務所出身  ・経理総務担当者

職業がら経理系の中小企業診断士が多かったです

実際は幅広い分野で取得される方がいます

 

中小企業診断士だから

大企業とは関係ないと思いますよね

意外と大企業に勤めている方が、自己啓発等のため勉強しています

ビジネスの基本を体系的に学ぶ科目構成になっているので

大中小はあまり意識せずとも良いと思います

 

それでは、診断士受験生の視点から中小企業診断士資格を紐解いていこうと思います

 

中小企業診断士ってご存知ですか?

中小企業診断士制度は、中小企業者が適切な経営の診断及び経営に関する助言を受けるに当たり、経営の診断及び経営に関する助言を行う者の選定を容易にするため、経済産業大臣が一定のレベル以上の能力を持った者を登録するための制度です。
中小企業基本法では、中小企業者が経営資源を確保するための業務に従事する者(公的支援事業に限らず、民間で活躍する経営コンサルタント)として位置づけられています。

(中小企業診断士協会HPより抜粋)

経営コンサルタントの国家資格ということですね

ただ、経営コンサルタントは資格がなくても、なることも名乗ることも出来きますよね

 

国が認めた中小企業診断士は、会社と行政や銀行、商工会議所等との間をつないで支援することが役割とも言えそうです(パイプ役)

 

具体的にはどんな業務をするの?

・経営戦略立案   ・事業計画作成

・経営改善     ・資金調達支援

・人事制度構築   ・IT活用

・補助金支援    ・地域活性

・事業承継 など

経営に関わる大抵のことが業務範囲といえます

 

この業務内容が絞りきれない点が他資格と異なる点でして

さらに独占業務がないことが資格の認知度を頭打ちしていると思います

 

たしかに有名な資格とはいえないですね

独占業務がないことは、多様な有資格者が多く専門分野も様々なことから

中小企業診断士同士の横のつながりが構築されています

 

中小企業診断士の有する様々なコミュニティそのものが

資格取得の魅力の一つであるという独特の世界観を持っています

 

中小企業診断士試験の概要

中小企業診断士試験は

1次試験(マークシート) 2次試験(記述式と口述)

があり、1次試験合格者は合格年の2次試験

と翌年の2次試験を受験することが出来ます(新型コロナ対応により例外あり)

1次試験の概要

試験日  2020年は7月11日・12日の2日間

試験科目 「経済学」「財務会計」「企業経営理論」「運営管理

経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」の7科目

合格発表 2020年は8月25日

特  徴 マークシート方式・科目合格制度あり

2次試験と登録養成課程(資格取得に2つの道がある)

2次試験

試験日  2020年は10月25日

試験科目 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例

Ⅰ 組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略および管理に関する事例

Ⅱ マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例

Ⅲ 生産・技術を中心とした経営の戦略および管理に関する事例

Ⅳ 財務・会計を中心とした経営の戦略および管理に関する事例

口述試験 2次試験の事例などをもとに、面接の方法で行う

合格発表 2020年12月11日(筆記予定)12月20日(口述予定)

 

2次筆記試験は、ペーパー上で経営診断・助言を行う試験で、1次試験とはちがい明確な解答がないなど独特の試験方式なので、受験生からすると対策しづらい試験と感じています

なお、口述試験については、面接時に大きな不具合がなければ問題ないとされています

【体験談2018】中小企業診断士1次試験(2科目受験)

2018の4月に受験を決めました(とにかく試験申し込み)

ゴールデンウィークにモチベーションが上がり始め

TACのアプリをやりはじめました(現在はありません。問題はスピ問と同じ)

最終的にはスピ問を完全に仕上げたつもりです

 

アプリ内のランキングは、ソシャゲのようなモチベーションを少しくれました

荒野行動の待機時間を活用して、問題を解きはじめたことが受験勉強の始まりでした


それが2018のゴールデンウィークでした

夢中で問題を解きまくりました

2018中小企業診断士受験を確定しました(経営情報システム・中小企業政策)

6月の時点では、経営情報システム・中小企業政策に加えて企業経営理論も検討しました

6月末退職がほぼ決まって、7月は勉強漬けにしようと考えていたからです

ただ、アプリをやりはじめると相当なボリュームに企業経営理論は断念することにしました

企業経営理論は口当たりは良いが、問題は解き辛いです

過去問は、両科目とも5年分2周くらいは行いました


何周するかには拘らず、不明な論点の解説を読みました

それでもわからない場合は、スピードテキストで調べました


TACのスピードテストはかなり網羅されているのですが

過去問論点のすべてを網羅しているわけではないですね(当然かな)


模試を受けたことがなかったので、試験傾向を掴むために過去問を使いました

試験の2週間前に、受験会場までの経路を確認しました(実際に行きました)

 

情報システムは、試験2日前くらいにインプットを止めました

きりがないと感じたから

でも、全く触れたことのない論点に目を通した

過去問で出ていた論点のSQL・正規化・表計算・CPIは解けるようにした

同じ頃、白書のインプットをあきらめました

 

だた傾向を掴んだだけで

そもそもインプットは出来ていませんでした

スピ問は白書75問を5周はしました

中小企業政策はスピードテストをすべて覚えてやろうと思っていた

当然できなかったが、結果にはつながったと思う

スピードテキストは、すべてを網羅していないと感じたので

TBCの問題集を全暗記する勢いで読み込みました

 

時間があれば白書そのものを読んでも良かったかもしれないね 

知識は平面ではないので、この科目は2種以上のテキストを持ったほうが良いと思った

不明な論点は、比較しながらだと知識が定着しやすいと感じました

試験当日は暑さと緊張がピーク

ゴールデンウィーク頃まで受験するつもりもなかったので、模試を受けることもありませんでした。

試験会場の雰囲気に完全に飲み込まれてしまいました

緊張でゲロでそうでしたハイ

経営情報システムと中小企業政策は2日目の2科目目と3科目目です

2018の経営法務は空前絶後の難易度だったらしく(後に8点プレゼント)

その経営法務の直後に入室したので空気最悪でした

緊張が一層増したのでした

とにかく「夏の暑さが敵だ」と実感

直前の1週間は、体調管理に注意しました


やり始めたウォーキングも回数を減らし(今思うと意味不明)

刺激物も避け、食べ過ぎに気を使いました(下痢・夏バテ防止)

2018の2科目受験は、意外なほど集中しできました(期間が3ヶ月程度)

その日の気温は40度にも迫る勢いで

とにかく気力・体力は大切です

スピ問と過去問で科目合格した運

自己採点では、経営情報システム60点、中小企業政策62点

両科目とも合格率は23%程度でした

2科目受験2科目合格したのは運

5月からスピ問と過去問を徹底しました

それだけで受かることはありません

そうなったのは、2科目に集中したことと、合格率が23%程度だったこと

ちょっとした不幸が舞い降ります

「あれ?中小企業診断士試験が、呼んでいる」という勘違いが生まれてしまいました

診断士試験は7科目あり20%以上の合格率もあれば10%未満の科目もあります

科目毎の合格率は年度ごとに結構変動するので、7科目同時に受験できる実力者が有利だと考えます

初年度に運良く科目合格した自分は、自分の実力の無さと

中小企業診断士試験の深い部分に後々気づくことになります(不得意科目が残るなど)

ついに気づいた勉強のコツ

できれば毎日、大事な論点はやる(みる)

完全な理解を待つのではなく、早期に問題に取り組む

過去問は意識はするが、基礎問題をおろそかにしない

勉強に気が乗らない日は、作業に取り掛かる

ここでいう「作業」は机の上を整理したり

重要論点に付箋を貼る作業などです

 

ほんの少しだけでも勉強に関わることが大切と思います

実際に無心で貼った付箋は、後に見返すと重要でない点や

完全に理解している点にも貼付してあります

理解した点を剥がすという作業も

立派な勉強だと知りました

とにかく毎日少しでも関わることが

頭に入りやすくなったり、定着したりという効果を生む

そんなことを2018受験では学びました

とにかく何者かになりたかったので

診断士受験生には

なれそうな気がしたのでした(後に難しさにも気づく)

2科目受験で2科目合格は予想外でした

たしかに3ヶ月間は問題集に集中しましたが、資格試験というものに合格した経験が少ないので自身がありませんでした

 

体力的にも精神的にも

不安だらけでした

 

だけど、うれしくて何かを見失ってしまいました

その後、1年以上受験に悩まされることとなります

診断士試験を受けようと思ったのは、退職にあたり後任の後輩が

社会保険労務士であり中小企業診断士だったから

 

経営企画室でしたので、有資格者がいても不思議でないのですが

勉強を習慣として、2つの国家資格の保持者は尊敬でした

めでたく引き継ぎも完了する頃、診断士の受験を決めました

診断士になりたかった、というよりなにか動かずにはいられなかった

とはいえ、経験してみるという程度の気持ちでした

 3ヶ月間、集中しました 

合格発表当日は、ビクビクしました

 

中小企業診断士試験の渦に飲み込まれる瞬間でした

 

商業デザイナーに転身しようとしていたので、道を誤ったとも言えそうですw

 

それでは!

 


関連記事もどうぞ